父親の繁忙期のみのアルバイト

自分の父親が一人親方でタイル職人をしており、学生時代のころから夏休みや冬休みなどの長期休暇のときに、ちょくちょくとアルバイトさせてもらいにいっていましたが、かなり安い金額で確か日当5,000円位だったと思います。その当時は、一輪車で材料を運ぶこと等、簡単な仕事しか出来なかったので当然と言えば当然のことですが、かなり周りの友達と比べても安かったと思います。

しかし、社会人になってからは、父親が忙しくなってきた時に、私の休日に合わせ応援の要請がかかり、そのうちに私のスキルも段々と上がっていき、父親と合わせて相当数の出来高を上げれるようになってからは、日当20,000円になりました。

仕事内容としては、簡単に言えば、建物の外壁へタイルを貼る仕事ですが、最初に基準となる糸を外壁全てに縦・横方向に設置します。次にサッシや水切りなどの養生を行い、外壁材に接着剤を均等に塗布し、タイルを貼り付けていきます。その後、タイルについているシートに水をかけてい剥がします。その後、タイルの目地が通りよくそろっているか、また、きちんとくっついているかを一枚ずつ確認して、最終調整を行います。最後に養生材の撤去を行います。

これが、大まかな作業内容になりますが、この作業を建物の周りに設置されている足場と呼ばれる仮設材の上に上って作業します。また、作業を行うにも材料を一箱ずつ足場の上に人力による運搬を行わなければなりません。この作業は非常に足腰が痛くなると伴に、両手が塞がっているのでバランスを崩して足場から転落する危険性もあります。また、作業自体は屋外ですので、降雨などもあります。接着剤は硬化する前に水にぬれてしまうとダメになってしまうので、降雨に備え雨養生なども行わなければならず、お金にならない非常に手間のかかる事もしなければなりません。また、夏の猛暑日は非常に暑く、冬は冬で非常に寒く、作業環境はお世辞にも良いといえる環境ではありません。

上記の仕事内容を父親と分担して作業を行い、父親が先行して接着剤を外壁に塗っていき、その後を私が後続でタイルを貼りながら追いかけるというスタンスで、1日10時間程度働きます。ちなみに昼休みは本当に昼ごはんを食べる時間のみで、休憩もタバコ一本吸う程度で数回しかとりません。

また、父親の作業エリアが県内全域であり、毎日高速道路を利用して通勤しておりますが、私は父親とは同居していませんので、アルバイトの日は迎えに来てもらっていますが、早いと朝5時30分頃迎えに来ます。また、帰宅時間は遅いときだと21時30分頃になり、かなりクタクタになります。1日のみのアルバイトだとまだいいのですが、2・3日連続していく日は、次の日の朝はなかなか起きる事ができません。ちなみに私の父親は、私の自宅から30分くらいかかるのでもっと大変だと思いますし、私はかなり尊敬しています。

このアルバイトは、本当に父親の繁忙期のみですので年間としては、15日前後だと思いますが、年数は20年くらいになります。トータル日数でいくと約300日程度で、かなり熟練とは言える日数ではないのですが、私が始めてタイルを貼った時、父親のDNAを引き継いでいるのかわかりませんが、なぜか非常にスムーズできれいにタイルを貼って行く事が出来、いきなりデビューすることが出来る位、父親も驚愕していました。また、メーカーさんもタイルの空き箱をみて、午前中にここまで、2人で貼り終わったのを観た事がないと驚いていましたが、私の実務経験を聞いてさらに驚いていました。その時から、日当20,000円もらえるようになりましたが、仕事内容は体力的にはかなりきついのですが、私としては日当20,000円はもらいすぎだとは思っています。正直15,000円でもありがたいくらいです。